管理人が日々勉強している見積もりですが、最近では、お客さんも複数の修理屋さんで見積もってもらい、最安値の修理屋さんでお願いするといったことは、もはや当たり前です。
しかし、車の修理の見積もりの比較って、結構難しいものです。
例えば、テレビなどの電化製品の場合、店舗に出向けば実物を目にし、手に触れることもできます。
同一メーカーの同一機種であれば、その性能は当然まったく同じであり、後は店舗ごとでどういった値段設定になっているのかという点のみで比較が可能です。
しかし、車の修理はそうは行きません。
まずもって修理屋によって、技術に違いがあります。熟練の職人が居たとしても全く同じ技術ということはありえません。
そして、直った後の仕上がりは、直してみないとわからないですし、その仕上がりにお客さんが満足するかどうかは、それこそ修理が終わってからでないとわかりません。
目に見えないものを予測して見積もろうというのですから、『10人のフロントマンが居れば、10通りの見積もりがある』とさえ言われるのです。
ずいぶん久しぶりの更新となります。
暑い夏が終わり、秋らしくなってきましたが、
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
さて、本日は、修理屋らしい話題をひとつ。
修理金額はその中身が、『工賃料』『部品料』等に分けられます。
※その他にも『材料費』という項目がある修理屋さんもあります。
そして多くの場合、クーポンなどの割引の対象となるのは
『工賃料』です。
しかしこの『工賃料とは何か?』というのが多くの方の疑問ではないでしょうか?
『えっ!工賃料って修理金額のことじゃないの?』とお思いの方もおられるでしょう。
ここに断言しますが、『工賃料イコール修理金額』ではないです。
例えば、フロントバンパーをぶつけて凹ませた車があったとします。
交換が必要となった場合、当社はバンパーを部品屋さんに注文し、
届いた部品を取り付けることになります。
仮に、修理金額が40,000円だとして、バンパーが35,000円の場合、
工賃料は、5,000円です。つまり、割引率が10%の場合、割引金額は
5,000円の10%なので、500円となります。
そうすると最終的な支払金額は、40,000円-500円=39,500円です。
修理屋は部品を作っていないので、部品を手に入れる点においては、
消費者の方と同じとなります。ですので、一見ややこしい上記の仕組み
となっているのです。
さて、この『工賃料』。修理屋さんによっては、『技術料』となっている
ところもあります。たいていの修理屋さんでは、見積書の中に内訳を記載してくれているので、確認すると良いかも知れません。